嘘かも。
俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第8話 俺の妹がこんなにアニメ化なわけがない 6点 ひょう! すげえ評判悪いぜ! まあそれも大変良くわかる話。話としてどうかというと、出来は良くないと思うんですよ。降って湧いたような非現実的な話で、現実のアニメ製作の話を皮肉ろうというのが良くない。お兄ちゃんが土下座って流れも、うーん。ワナビの嫉妬醜いですぅとかそういう話をしようってのにこのファンタジーな展開は心地良くはない。 ところで、俺妹はアニメとしては非常に恵まれてると思うんですよ。宣伝も潤沢で作画も良好、脚本だって(想像ですが)相当アニメ化に際して手が加わってるとこかと。叩かれるの覚悟でエロゲーとか出してますし。 そんな俺妹アニメが、桐乃や黒猫がキャッキャしてれば叩かれなかったのに敢えてこんな話をやろうと考えた。そこは骨っぽくて鼻息荒くて、僕は評価に値すると思います。改めて誰かが言わなきゃいけない、というか僕が誰か言わねえかなあ、と思ってたことそのまま言ってくれた。
いや、この第8話は「黒猫に叩かれる桐乃を悲しませるアニメ」そのものだと思うんですよw 粗製濫造されるやる気の無いアニメ、製作のシュミや都合で改変される原作。この製作のシュミそのまんまなんてまさにソレでしょう。京介が桐乃の小説アニメ化案に対して言ったように「俺妹」でやらなきゃいけない理由はどこにもない。だから叩かれるのは織り込み済みでしょうし、叩くなとも言いません。だって叩かれて然るべき話だと思うから。 それでも敢えて泥を被ってくれたのは、作中の、嫉妬心を暴露した黒猫や根性の悪いオトナに頭を下げた京介と重なって見えすらします。 一般論として、見るに耐えない原作のダメさに目を瞑って流れ作業でアニメにするのも、アニメ化にあたってアニメ化に耐えうるよう再構成して、なるべく良いアニメにしようというのも、製作に金や時間を投入するのも、誰かしらが割を食うんですよ。その結果、三方一両損みたいなアニメが流され続ける。じゃあどうすればいいのさ? というと、作る側が桐乃みたいな「アニメファン」が喜んでくれる、夢見させてくれるアニメを誠実に作ってくしかないんだよ。と、制作側にブーメランする終わりになってる。そんな感じ。
それでも町は廻っている 第8話 全自動楽団 7点 毎回毎回人間の気配がしなくて恐ろしいんだけど、今週はちゃんと生きてた。珍しく。 人の動きや掛け合いがすごく自然でした。軒先のビニール屋根(?)引っ張って水が落ちてきたり、うどんの自販機に夢中になったり、大雨で人が居ないのをいいことに裸で歩きまわったり。そんでうどんが案外おいしくて夜中にジャージで食べに来ちゃうとかリアルでいいですね。ノーパンノーブラと思わせといてのオチも秀逸。 Bパート。バンドはバンドでも適当さが酷い。すごく学園祭らしい。 それで、学園祭の後日ってなかなか誰も描かないんですよね。そこに視点を持ってこられるのは鋭い。メイズみたいのが許されるカオスな祭りの痕跡はどこにもなくて、整然とした、歩鳥が遅刻する、まさに日常。このアニメの視点の鋭さには驚かされます。自販機もそれのひとつ。 ところで、毎回、以前起きた出来事が登場人物たちの共通の話題、共通の経験として話に上ってますよね。なんのことだか分からない話も、作品として描かれてはいないものの、描かれたことと同列のものとして語られる。その自然さはなかなか見ないですよ。 そういう点をシャフトの演出が壊してやいないか、とはちょっと思うけど。
テーマ:俺の妹がこんなに可愛いわけがない - ジャンル:アニメ・コミック
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