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山日記 リトバスネタバレ感想。クドシナリオ
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山日記
山鳥の日記です。 SS書いてます。
リトバスネタバレ感想。クドシナリオ
以下、クドシナリオのみならずリトルバスターズ全体のネタバレ感想を展開します。お気をつけ下さい。

クドシナリオについて。












以下反転



告白って言うのが恥ずかしくて「ぶらっく・ほわいと」言うクドが可愛くて可愛くて、永遠にリトルバスターズをやっていたい!
そう思ってしまいました。

すごい仕掛けだねぇ。このゲーム。


まぁ置いときまして。



巷では評価が大変低いときいて複雑。

『祖国』、つまり帰るところであったはずの場所で、『外から来た疫病神』として、積荷信仰なんていう不条理によって傷つけられるクドと、外島人たちにさんざ蹂躙された挙句、それで暴動を起こせば外島人から空爆を食らうなんていう不条理、それを堪えるために外の人間を処刑するくらいしかできなかった内島人。憧れのために先走ってしまったひとたち。
その理不尽でしかない、人間の力なんて及ばない現実というのが前面に押し出されていて、すごく好きです。。理樹くんたちのあまりといえばあまりの無力さとか。

「他人の視線と自分の思う自分の不一致」について、理樹くんが真人に尋ねるシーンがありました。
全クリしてからだと真人の言葉が大変重い。
真人の「全科目赤点でオッズが成立していない」のとき、プレイヤーも理樹くんも「真人はそういうキャラだから」で流してしまっていた。
真人がかつてそれでどれだけ葛藤していたかなんて思いも及ばない。

仲間すら気にかけてあげられなかった無力な理樹くんは、「遠い外国」の惨状なんか気にしないで、ただクドの生還を喜びます。
クドが生きているからといって、故国の傷痕は全く癒えないし、国連の空爆で殺された人も、処刑された人も、事故でいろんなものを失ってしまった人も、まったく救われない。理樹くんもクドも、それを救えるような力は持ち合わせていない。
現実は強い。どうにもなんない。

でもそれで、「あぁ僕らは可哀想だなぁ」と泣いてるシナリオには価値なんて一つもないと思うんですよ。

「君と僕」が世界を把握し、力を及ぼすのがセカイ系なら、リトバスは「君と僕」が世界を(この作り物の箱庭世界でさえ)把握することもできなければ、影響を与えることもできない弱い存在である。そう認識しながら、「君と僕」を消そうとする(『物を考えない』歯車にしようとする)強大な世界に参加して、自分を消されないだけの力を獲得し、生きていこう。
そういう意図の見える、いわば逆セカイ系みたいなものなのかもしれません。

去勢ってやつ。



リトバス世界の仕組みについては全く考えが巡らないのでスルーしたいのですが、修学旅行の前のどうしたのこうしたのについて。

好きな人のためにみんなを見捨てたわたし=この無限ループ世界を動かすための歯車のはずのクドリャフカが、抜け駆けして理樹を選んでしまった。世界はまた停滞する。
ただ、二人は歯車としての力を手に入れた。だから世界は動き出して、やがて来る過酷もきっと乗り越えてくれたに違いない。

ってことですか?

あと分からないのが、お母さんがどうなっているか。
ありていに考えるならば、国へ帰らなかったループではお母さんは処刑され、帰ったループでは助けられてそうな。
でも、そもそもループ世界は現実ではない。現実には多分、人の感情を通してしか影響を与えられない。
だから現実の世界で、つまり事故の起こった修学旅行の直前で、クドはどうしたのか?



見返してみると、やっぱ気付いてないのは理樹と鈴だけなんですね。自分の鈍さにびっくり。
「思い込みはセカイの有り様…視界を曇らせるものよ」
まさにそのとおりでした。


最後のクドの生還は、「片道切符しか持たされなかった可哀想な犬のクドリャフカ」のお話を救ってあげたいと願う力が働いたのかも。




個人的には美魚の次にお気に入りの個別シナリオでした。
 
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