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山日記 亡き少女のためのパヴァーヌ
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山日記
Key作品の二次創作SSなどを書いてますが主にアニメ。HPもよろしくお願いします。
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亡き少女のためのパヴァーヌ
 パヴァーヌの前に今日の大正野球娘。の感想。

大正野球娘 第7話 麻布八景娘戯 7点
 20世紀最後の魔球を投げるってすごいな小笠原!
 あと小梅さんモテモテすぎるだろ。そういうのはノーセンキューと言いたいところだが笑えるから許す。
 つーかお姉さまは小梅さん狙いだったのか。思い返すとそんな描写があったような気がする。やっぱりみんなあのホッペに惹かれるんだろうな。あとキャッチャーとして風格がありすぎて、やっぱ笑える。
 後藤沙緒里の彼女は目立つけどキャラ立たんな……ちっこいのがジャンプして箱つぶれたのはワロタ。

 で、サブローは?



 
亡き少女の為のパヴァーヌ 1 (BLADE COMICS)亡き少女の為のパヴァーヌ 1 (BLADE COMICS)
(2008/12/10)
こげどんぼ*

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 亡き少女のためのパヴァーヌ。
 あー、今年度読んだ漫画では間違いなくトップクラスです。なので大きくしてみました。
 そんなわけでちょっと感想書いて見ましたよ。

 まず概要をば。
 舞台は明治。主人公竹之丸は、かつて皆に嫌われ、天然痘にかかり醜い姿になりながら死に瀕した。だがそこで「天使」とある契約を結ぶことで生き長らえる。
 その契約というのは、天使は竹之丸に「絶世の美貌」と「神憑りなバイオリンの才能」を与える。
 そして竹之丸は、代わりに「聖女(マリア)の涙」という宝石を集める。
 というもの。
 さて、そのマリアの涙なんですけど、どこにあるかというと、「竹之丸を心から愛した女性」の心臓に宿っているのです。
 つまり、好感度MAXになった女の子を刺し殺すのが竹之丸の仕事。

 まず前提として、漫画に限らず、文学だろうが児童ポルノだろうが、あらゆる流通品は消費財なわけですよね。夏目漱石だって10回読めば大抵の人は飽きる。これは仕方ない。飽きないなら出版業なんて成り立ちません。
 で、今一般の作り手たちは、「あ、それ飽きちゃいました? でも別のがあるのでそちらをどうぞ」とすることで需要を満たす道を選んでる。そしてオタク産業において一番需要があるのが「可愛いキャラクター」なわけですよ。だからスピンオフにも需要があるし、「二次創作」の需要の大半もそこに根差してる。だから「うまくいったキャラクター」は極力大切に扱うべき。わざわざ売り上げ要素を捨てる必要はない。
 翻ってパヴァーヌはどうか?
 一巻の冒頭で、「竹之丸の演奏に心酔して、金沢からはるばる上京し音楽女学校に入った女の子」が登場する。この漫画の舞台はその女学です。竹之丸はそこの先生の愛弟子という設定。
 その子は純真で一途で、でも両親の反対を押し切って上京するくらい芯のある、そしてこげどんぼ先生が描く可愛い女の子です。この子が話の中心なんだろうなと疑わせない良い子です。
 それが第二話にして死亡→フェードアウト。
 繰り返しになりますけど、飯の種であるキャラクターを使い捨てるなんてキャラクターコンテンツとして最悪の選択なんですよ。
 でもコゲ先生平気。
 たぶん一般的なキャラクター造形より力を入れて作ってる。なのに躊躇しない。平気。
 二巻。一巻で竹之丸に厳しかったシスターの先生が、竹之丸の前でデレた瞬間死亡。「ツンデレはデレたら死ぬ」を地で行ってる。この先生に関しては最高の形で使いきった。
 その先生も、さっきからキャラクターキャラクター言ってるけど、いわゆる「記号的」な十把一絡げなツンデレより遥かに存在感を持たせるのに成功してる。長崎にいた時代に人を殺したことがある、という過去が明かされる。
 でも踏み込む前に死ぬ。なぜこんなことができるのか。ラノベやエロゲだったらそれぞれで一冊、シナリオ一本は作れるだろうに、気にしない。

 この漫画が面白いのは、たぶん「キャラクターコンテンツに対する皮肉」をやってるからじゃない。西尾維新の戯言シリーズの序盤みたいに、ラノベ的キャラクターをぶっ殺すから楽しいわけじゃないということ。
 ではなにが狙いなのか。
 思うに、これは徹底的にキャラクターコンテンツをやってる作品なんですよ。
 キャラクターの魅力。たとえば「一途な女の子」なら、恋い焦がれた相手に命を狙われて、それでも尚想う瞬間に魅力が発揮される。ツンデレなら、デレた瞬間。
 そしてギャルゲーキャラなら、攻略された瞬間。
 この作品は、その後の消化試合を完全に省くことで、実のところ消耗品でしかないキャラクターを最大限生かし、作品の濃度を極限まで高めることに成功してる。
 さらに秀逸なのが、「女の子が惹かれる理由」を完全にクリアした。ギャルゲーの主人公が意味不明にモテモテでムカつくことあるじゃん。これは設定的に完璧。許されるハーレム。

 しかも、「果たして彼女らは竹之丸の容姿と才覚、甘い囁きに惹かれただけなのか?」という疑問が常に残される。竹之丸は、好感度を上げるうちに自分も相手を好きになりつつあって、で、殺さねばならない。その過程が糞なギャルゲーより遥かに丁寧だからたぶんマンネリ化しない。

 そして、第二の被害者であるシスター(僕は好きだった…)は人気投票最下位だったんですよね。そうすると、こんなに必死になりたい人気投票も珍しい。つまり人気があるキャラクターを長生きさせるという基本にも則った、理論上理想的なキャラクターコンテンツなんだと思います。理想を突き詰めた先になにが待っているのか? 目が離せるわけがない。累々と積み上げられた少女たちの死体の上になにが築かれるのでしょうか。

 ここまであざとくやっていながら、一切嫌みがないのはこげどんぼ先生だからに違いない。トップの絵を見てくださいよ。これでやるのがもうね。これはもうこげどんぼオリジナルと呼んで構いません。
 ただ、最近は「キャラクターを売る」よりも「場を売る」のがたぶん主流なので時代に即してるとは言い難いかも知れない。でもまあとらドラ! みたいな作品(恋愛という場が壊れる最も一般的な理由が主題な作品)がまだ売れてるので、あんまり関係ない。


 あー、あと僕こげどんぼの絵、大好きじゃん?
 かなんさん、いたる画伯にこげ先生。三巨頭な。
 頭なり作画なりがぶっ飛んでる女の子が僕のツボってことでもういいです。ともかくこの人らが描いてればだいたい面白い。


 ここまで描いたこと関係なくおもろい。
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この記事に対するコメント
通りがかり
私もどんぼさん大好き!!通りがかりですが、あなたの亡き少女~についての随筆について脱帽です。こんなに考察してくれる読者がいる先生は本当に幸せです(笑)私も再び一巻から読んでみます(^○^)
【2013/11/20 20:45】 URL | さな #- [ 編集]


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