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しろくまベルスターズ♪ ネタバレ感想
 ツイッターでベラベラ言ってましたが、しろくまベルスターズ全クリしたのでレビューなどしたいと思います。ネタバレですけど伏字なんかは無しの方向で。

 しろくまベルスターズ♪

 ギャルゲーは人に自慢できる数こなしてませんし、見識もろくなもんではありませんが、このゲームはかなりの高水準にあると思えました。標準だってなら近所のエロゲ屋のワゴン買い占めてもいいよ。すごく上手かった。
 どこから書いたものか。
 「地域密着型サンタチーム 『しろくまベルスターズ』」
 っていうコンセプトは素晴らしかったw このタイトル考えた人はこれからも頑張ってください。
 ほのぼのしててカッコいい。そんな雰囲気の良さは一番の美点に挙げられると思います。普通の世界に「サンタクロース」という不思議な人々を混ぜてみたという設定。サンタクロースと言えど霞を食んで生きるわけでなく、一人の職業人として生きていて、町に根をおろして生活する。主人公は父親の背中に憧れて空を目指した青年で、セルビィという乗り物を使ってサンタのソリを引く空駆けるトナカイというお仕事。ファンタジーの存在ながら、夢を叶えた、或いはこれから夢を叶えようという人として、主人公とヒロインが生きている。この世界のサンタは、野心だってあるし恋愛だってする普通の人であり、同時に人の願いを形に変える力を授かったお伽話の住人である。このバランスの良さがすごくいい。
 「サンタはお伽話の存在だ」と作中で語られるのですが、これはつまり、人々の願いから生まれたクリスマスの奇跡を体現する存在だということで、まず「普通の世界を生きている人」あってこその不思議な存在なわけです。それが大前提としてあったからこそ、ファンタジー作品でありながら人間の物語であり続けられた。
 付け加えて言うならば、例えば赤天狗の言い伝えとサンタクロースであるとか、ルミナの力であるとか、厳密に作られているはずの設定を不必要に開陳しないで雰囲気作りの一環とする、文章のテンポを乱さない想像させる描き方っていうのは僕はエロゲーでは殆ど見たことがない。これがすごく上手く働いていたと思います。冒頭でこういう上手さを見せつけてくれると、読み進める上ですごく気が楽になる。

 あとキャラクターの良さ。天然ボケボケのななみと、つんつんエリートなきららが「どこか似てる」という風に落ち着くように、キャラクターの価値基準が記号的なそれとは一線を画してるんですよね。ななみときららに関しては「ある出来事があったからこういう人になりました」みたいな単純な構図で表せない人間味が出せてて良かった。


個別ルート感想。
 ななみ > きらら > りりか > 硯

 七香、きらら、硯とルミナの力を失いかけてるわけなんだけど、このルミナの力を失う条件とかも細かく設定されてるような。前の二人と硯では微妙に理由が異なってる?

・硯ルート
 いきなり特に語ることが思いつかないのであった。んーと。主題がまずよくわからん。大切な友達のために頑張るっていうのは普通の良い人間の反応であって、サンタじゃなくてもいいんだよな。あと両親の離婚とかっていうのはサンタの出る幕じゃなくって、それこそ友達としての硯の出番であろう。町に根付いて生きる現代のサンタクロースっていう設定が用をなしてない点でバッサリ切っちゃってもいい気はする。
 ただまあラストシーンの盛り上がりは全ルート共通で、セルビィに乗ってクリスマスの夜空を流星のごとく駆けるっていうのは絵的にもシナリオ的にも盛り上がりますよね。

・りりか
 おま○こスイッチ入っちゃう! なエロ担当。ほなにー可愛いよほなにー。
 NY本部の元エース。実力あるエリートのエリートたる自負心はすごくよく描けてたかなと。サンタクロースの仕事は、サンタクロースに祈りを込めた名もない人たちが一人として裏切られないように、絶対にみんなにプレゼントを配りきることだという信念がある。だからヤル気がない未熟な他の二人に苛立つ。こういう反応をするキャラクターってなかなか描けないですよ。職業人としてのサンタクロースっていうシナリオ。

・きらら
 割とボロ泣きしたシナリオ。
 メインになるのが「町に息づいてる人たち」の物語。連綿と続く個人個人の歴史や考え方を過不足ない筆運びで書き表して、そんな人達に主人公が混じって、一人の普通の人間としての選択を重ねていく。これが上手い。技巧的に上手いから困っちゃうよね。
 特に目立ったのがみすず婆さんの「夢を捨てて女を選んだ男」の末路についての言及。これはみすずさんという脇役キャラのバックボーンを用意した上でしか上手に語れない。主人公は「仮にヒロインを選んでも結局夢は棄てきれないで、燃え残ったまま未練を抱えて生きることになるだろう」という結論を出す。これは「しょうらいのゆめ」みたいなものについて深く考えないと導けない答えだと思うんですよ。素晴らしい。
 そしてこのシナリオのサンタクロースは、ままならない人生や、奇跡のない救いのない過去を経た老人たちに、一夜の奇跡を見せる役回りに徹する。町のことを一番に考えて、志半ばで逝った明治時代の異邦人。町に根をおろした、町で生きて町で死んでいく人々。そんな普通ならモブキャラになれたかも怪しい人たちの望みを、町に生きるサンタクロースが拾いあげて、プレゼントを贈る。ステキじゃないですか。主よ人の望みの喜びよ。
 町から町へと生きるお伽話のヒーローサンタクロースと、ひとつの小さな田舎町に生まれて、そこでささやかな物語を抱いて死んでいくはずの人。地上から見れば空に星が光るように、聖夜の空から見下ろしたしろくま町には、無数の星明りみたいな光が溢れている。その両者は何も違わない。素晴らしいと思いました。

・ななみ
 このシナリオの言わんとすることを敢えて一言でかいつまんでみるのであれば、「ほんとは誰もがサンタクロース」かなと。
 サンタさんがいなくても人は願いを叶えられる。でも現実では誰かが幸せになったら誰かが割を食ってしまう。あぶれる人も出てくる。でも、みんなが幸せになれたらしいのに、と考える気持ちはサンタでも人でも関係ない。そしてサンタクロースは一年に一度その願いを叶えることができるというだけで。お母さんとななみの目指すところは一緒なのです。
 ジョーさんに夢の続きを見せたのはサンタではなくペンキ屋さんで、アイちゃんが幸せになれたのはサンタじゃないななみの力とアイちゃん自身の力。あとアイちゃんのお父さんの力。誰かが優しくしてくれた幸せな気持ちが、別の誰かが幸せになれたらなと思わせてくれる。巡り巡るお伽話。素敵過ぎです。
 あと俺はななみに恋をした。
 糸電話で一晩中おしゃべりするとか血涙流さずにはいられない。
 夢破れてしまった人でも、貧乏で現実を見なきゃいけない人でも、クリスマスにサンタクロースを願うことに資格なんていらないんだよ、という、ななみの心に涙を流さないではいられないっすよ。ななみちゃんまじサンタ。
 この糸電話おしゃべりはやたらと気に入っちゃって、サンタ学校で同期だったヒロインと主人公の間に、プレイヤーのあずかり知らない二人の共通の時間が存在するってことを当然のように書いてるのがよかった。


 一ヶ月も更新してなかったから恥ずかしい感想楽しいです。
 
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